『学校へいく意味がわからない子ども達へ』学校へ行く意味がわからない、ってずっと思っていた大人の1人、より。

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『学校へいく意味がわからない子ども達へ』学校へ行く意味がわからない、ってずっと思っていた大人の1人、より。

さらナンリィ ブログ

2018/06/02 『学校へいく意味がわからない子ども達へ』学校へ行く意味がわからない、ってずっと思っていた大人の1人、より。

学校へいく意味がわからない子ども達へ

 

学校って何のためにいくんだろう?
大人達は「ただただ、学校へ行け。」という。「なぜ?」って聞いたら「行かないとまともな大人になれない」という。

 

まともな大人って何?
そう言っているあなたはまともな大人なの?

 

私は小さい頃は親の言うことをよく聞くいい子でいることに生きがいを持っていたから、
途中まで学校は皆勤賞だった。でも学校の勉強なんか大嫌いだった。なんの役に立つかわからない算数や数学、国語、英語、とにかくつまらなかった。友達といることが楽しかったわけでもなかった。先生が好きなわけでもなかった。いじめだって受けたし、成績だってたいしてよくなかった。

でも、まともな大人になれない、ちゃんとした子は学校へ行く、学校で勉強すればちゃんといい仕事につける、そういう言葉を信じてベルトコンベアーに乗せられた部品みたいに、学校に行き続けた。それと、いい子でなくなること、が怖かった。「あなたはいい子だから」っていう母の言葉を現実化させなければならない、と思っていた。それは片親の母親に心労をかけさせたくないからだったのかもしれない。

 

 

思い出してみると、わりと小さい頃は、学校以外の時間は結構楽しい時間もあった。山や公園に遊びにいったり、落ちてる木の実を集めてジャムを作ったり、料理したり、木やレンガで家を作ったり、動物の世話をしたり、色んな空想をして、そういう時間はとても楽しかった。学校でそういう楽しい空想をしているとたいがい「集中力がない」と言って怒られた。

 

私は通学に片道2時間弱かかっていたのだが、ある時、疲れすぎて電車を乗り過ごしてしまった。いつも早めに出ていたので、絶対間に合わせてやる、と思ってすごい走って、教室に予鈴が鳴り終わった直後にたどり着いた。担任は私を遅刻と評価した。私はいままでずっと皆勤賞だった。それは担任も知っていたけれど、規則だから、といっておまけはしてくれなかった。私が担任だったら絶対セーフにしてたけどね。私が今まで頑張ってきたことなど、なんの評価もしてくれなかった。でも世に言う、これがまともな大人、ってやつらしい。とても虚しかった。もうどうでもよくなった。

 

きっと自分が好きなこと、本当はたくさんあっただろうに、高校卒業するころまでに、やりたいことは何もなくなっていた。興味のあることもなくなっていた。ベルトコンベアーに乗せられた自分は考える力を失っていた。進路面談があったので、必死に自分の進路を探した。世の中のお仕事一覧みたいな本を片手に、興味があることを必死で探したけれど、何にも興味がわかなくなっていた。学校に言われて、言われたことを勉強して、点数がとれるようにだけ勉強して、ある程度の成績をとって先生に怒られないように母親に怒られないようにしながら、それだけのために生きてきてしまったから、自分が何をしたいのか、なんて考える力はとうになくなっていたんだ。

 

 

でも進学しなければいけない。
進路面談が待っていた。
お仕事一覧や大学一覧を片っ端からみて、したくないことを線で消していった。
消去法。
ほとんど全てが消えた。

 

残ったのは医者と看護師だった。病気の仕組みとか、人の命にはなんとなく興味があった。これもその時の私には◯ではなく、△だったが。

そんな決め方をしたので、私は大学受験で二浪した。勉強も嫌いだったし、何を勉強したら医学部に入れるかも分からなかった。最初の頃のテストの偏差値なんて30とか40とかは普通だった。浪人一年目のときに、数学の先生が、勉強の仕方と数学の面白さを明確に教えてくれた。それがきっかけで、やらなければならないことが明確になり、医学部に合格するため、という目標を達成するために、やらならないことをこなすようになった。他の科目もつられてちょっとずつ頭に叩き込んでいった。今でも医学部に合格できたの半分奇跡だと思うが、胃に穴があきそうになりながら、なんとか2年かけて滑り込むことができた。

 

中に入ってみると、以外に結構面白い勉強が転がっていた。将来やる仕事が医者、ということが決まっていたので、医者になるには何が必要か、を自分で考えるようになった。そういう明確な目標があると、勉強というのは意外にするようになる。

医者となった今、専門領域が深まるにつれ、勉強しなきゃな、と思うことは増えてきた。なので、勉強は結構する。けれど、勉強は今でも好きなわけではない。それでも不思議と、「この患者さんを助けるにはどうしたらいいんだろう?」って思うと、不思議と大量の論文や教科書が読めるようになったりする。患者さんを助けたい、どうしたらいいのか?という気持ちや疑問があるから、そこから何をしたらいいのか、というのが生まれてくる。

 

 

医者になった今、思い返せば、小中高での勉強が本当に必要だったか、学校へ行くことが必要だったか、と考えると、正直なところ必要ないんじゃないか、と思ったりもする。ほとんど役にたってないし、今はスマートフォンの時代、なんでもすぐ調べられる。受験勉強を教えてくれたのだって、学校じゃなくて、医学部に受かることに特化した予備校のおかげだった。小中高の勉強はほとんど役立ってない。

 

必要な情報を知りたいと思ったとき、目標をしっかり持った時、そこで勉強すれば、かならず体験を伴った使える知識になる。その方がずっと有用だ。とはいえ、例えば足し算、引き算など、基本的なルールはある程度勉強しておいた方がよい。そうでなければスマートフォンなど便利なグッズを使いこなすことさえ難しくなってしまうかもしれないから。

 

 

本当にやりたいことが見つかれば、きっとどんな方法でもみんな勉強していくのだと思う。人に言われてやるものじゃない。『それをどうやって見つけるか』だ。そのためには色んな人に出会うことが必要かもしれない。自分1人じゃ見つけられない何かのヒントを、誰かが教えてくれるかもしれない。やりたいことを手助けしてくれる人がいるかもしれない。

そういう場所の1つが学校なんだと思う。私にとって学校はそういう場所だったか、というとそうではなかったが。可能性としては色んな人に会うことは悪くはない。別にそういう場所があるならば、学校なんて正直行かなくたっていい、と思ったりする。

 

学校や親は、学校に行かなければまともな人間になれないとか、生きていけないとかいうけれど、学校に行ったところで、どうやって生きたらいいかなんて教えてくれない。ストレートな生き方、なんて、誰も教えてくれない。本当にお金が稼げる方法とか、食いっぱぐれない方法とか、人間関係をスムーズにする方法とか、そういう大事なことは学校は一切教えてくれない。もしそれに興味を持ったならば、自分でどうにかしなければならないのだ。

何より明確な目標を持つこと、やりたいことを見つけること、自分が何をしたくて、何がしたくないか、を判断できるようになること。それが大事だと思う。

 

 

とはいえ、そうやってマイペースにいることを許さない、っいうのも世の中だ。学校へ行かない人は、ダメだ、と認定される確率は高い。ダメと評価されると、世の中でとても居心地が悪くなる。色んなレッテルを貼られて、下手したら仕事を手にするのが難しくなったりする。そしたらご飯も食べられない。お金がなくて、ご飯が食べられなくなったら、結構な確率で心に余裕がなくなり、荒んだりする。そんなことになるのはもったいない。世の中は、ちゃんと言うことを聞く、それなりにちゃんと与えられたことを守る人間を好む。関わる側としてはその方が都合がよいし、利用しやすいからだ。これは当面は変わらない世の中のルールだと思う。だから逆に世の中のシステムを利用して、ベルトコンベアーに乗せられて、与えられた勉強はしっかりこなし、ある程度社会的評価を受けた上で、余裕が出てきたらやりたいことを見つけてもいいのかもしれない。

 

それに一見いらなそうな知識も、ある時突然役に立つこともあるしね。そういうチャンスを得る可能性は学校にちゃんと行っていると、知らないところに転がっているかもしれない。そういうのは予想できないから。

要は、いつぞやの私みたいに、学校や社会のルールに飲み込まれすぎて、本当の自分の幅を狭めたり、本当の自分を見失わないように出来たらいいな、と思う。学校に行ってても行かなくてものびのびできたらいいね。

 

 

世の学校関係者にとてつもなく批判されそうだが、いつか学校には行きたいときに行きたいだけ行けたらいいのにな、と思う。そして教師というものは個性を均一化して扱いやすいものにするのではなくて、個人の個性を最大限に引き出し、その子が最良に生きていく方法を一緒に探してくれるような人になってほしいな、と心から願う。

 

 

 

学校へ行く意味がわからない、ってずっと思っていた大人の1人、より。

 

 

 

 

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さらなんがひとつ前のブログを書いて

「学校に行く意味が分からない」と思う子ども達へ。

「さらなんからでは足りないと思うから誰か書いて!」と呼びかけたら

【学校へ行く意味がわからない、ってずっと思っていた大人の1人】さんが

すぐに応えてくれました。

 

学校に行く意味が分からなかった。。
けれども今は。立派な女医さんです(^^♪
みんなにメッセージが届きますように。

 

ありがとうございました!

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